怒りが大噴火!トミー・ボルトの意外な行動から生まれたボルト法~ゴルフ事件簿その3

よく耳にする話ですが、ゴルフのプレーは飛び上がって喜んだり怒ったりしないで感情を抑え、淡々とプレーするほどスコアが良いという”説”があります。

一方にはカタルシス効果(心の洗浄作用cathartic effect)=怒り等の感情を言葉にして表現することで苦痛が和らぎ、安堵感や安定感を得るという考え方)も、ゴルフとの結びつきが研究されています。

ミスした怒り爆発でバッグごと池に放り込んだプロゴルファーが、次にとった予想外の行動とは。

人によってミスしたときのリアクションは違いますが、過去にはカッとして打つたびにクラブをへし折ったプロがいたんだそうな。

そんな「怒り」の話です。

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怒りまくりキレまくり、「落雷男」と呼ばれた人物

これから登場するその男はプロゴルファー。

ゴルフであるがままに(?)怒りを爆発させた男のエピソードです。

ひとたびのミスでも瞬時に逆上する(できる?)ギネス級の短気な性格です。

トミー・ボルト(Tommy Bolt=1916~2008年)は、アメリカ・オクラホマ州出身のプロゴルファーでアメリカPGAツアーで活躍しました。

生涯で優勝18回、42歳の時にメジャーの全米オープンゴルフ選手権も手にしました。

性格は粗暴、仲間はトムと呼ぶよりサンダー・ボルト(落雷・稲妻)のニックネームで呼んでいたほどのショートテンパーだったそうです。

一端キレるとだれもその怒りを止めることはできず、瞬間湯沸かし器の典型だったとか。

池ポチャした後の行動にギャラリーはびっくり

ボルトの怒りはどれだけ激しかったのか、皆さんもこれからのエピソードを読めば想像がつくでしょう。

あるプロのトーナメントで、落雷男のボルトはパー3のティーグラウンドに来ていました。

手にした4番ウッドでハッシと叩いたボールはバックスピン(?)が掛かってグリーン手前の池に落ちました。

怒りを抑えつつ打ち直し、なんとこれもほとんど同じ軌跡で池ポチャになりました。

ボルトにとってとても悪いルーティーンです。

ついに次の5打目もトップして池へ!

ガァ~~ン、顔を真っ赤にしたボルトは抑えに抑えていたのでしょう。

静かにその4番ウッドをキャディバッグにおさめたので、ギャラリーはクラブを変えるのかと思った次の瞬間、キャディバッグ丸ごと池の中へ放り込んでしまったので観衆は驚きの喚声を上げました。

怒りの次に予想できなかった可愛い行動

実はこの話には続きがあります。

ギャラリーが驚いたのは序の口でした。

周囲のどよめきが収まらないうちにボルトは自分自身が池に入っていったのです。

そして腰まで水に浸かりながら、投げ込んだキャディバッグを引き上げました。

ギャラリーはその意表を突かれた一種可愛い行動にホッとして、「どうです?えらいねぇ、ボルトも反省して大人になったのだ」と囁きあったそうです。

同伴競技者が「まぁまぁ、抑えて抑えて…」と肩を叩く間もなく、ボルトはキャディバッグの中からクルマのキーだけ抜き取り、今度はもっと激しい怒り方でバッグを池に叩き込みました。

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ボルトの怒りはハンパじゃなかった

ボルトの怒りのエピソードはまだたくさんあります。

本人がいう「ヘマ」をすると遠慮会釈なくクラブをへし折る習慣がありました。

1953年にラスベガスで行なわれたトーナメントでは、試合が終わった時ボルトのバッグに何本クラブが残っているかという賭けが行われました。

ちなみにこの試合ではクラブ14本が奇跡的に生き延び、地元新聞のニュースになったほどでした。

賭博の街ラスベガスらしいエピソードです。

ボルトは死して「ボルト法」が残った

2002年、数多くの優勝とメジャーのタイトルも獲ったことからボルトはゴルフ殿堂入りを果たしました。

怒りのボルトもさすがに笑顔で受賞したのでしょうね。

ラスベガスの試合以降、アメリカのツアーに「トミー・ボルト法」という新ルールができました。

意図的にクラブを破損したプレーヤーには罰金を課すというものです。

今は消えてしまったルールですが、このルールは1960年まで生きていました。

少し前ですが、ローリー・マキロイが怒りの果てに3番アイアンを池に放り込みました。

ボルト法違反ですね!?

皆さんもゴルフをするときは楽しく真剣に、ルールがなくなったからといってクラブをへし折ったり、決してバッグを池に放り込んだりしないようにプレーしてくださいね。

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