暫定球の知識がないとヤバい ~ウォーターハザード裁定集⑱

ゴルフコース、広いです。コースの端から端までは到底見渡せないくらいの面積を持っています。

都会では聞かれない小鳥のさえずり、頬を撫でて通り過ぎるそよ風、豊かな水をたたえ碧空を映す池、でも自然の景色を余裕で満喫していられないのがまだ始めたばかりという方です。おもえば最初は誰もが同じ思いをして、知らない間に上達していくのがゴルフです。

ビギナーの方々には鳥の声など耳に入らず、風を読む余裕もありませんが、皮肉なことにウォーターハザードの杭だけは特別大きく目に飛び込んできます。

今回はウォーターハザードの暫定球に関するルールの問題です。

野球のホームランがいくらダイナミックに飛ばせてもおよそ100m、ゴルフならウエッジで届いてしまいます。世界の飛ばし屋は430ヤードをワンオンしたとか、ドラコンのギネス記録は539ヤードだとか、いやもっと上が出たとかいつも記録更新の話を耳にします。

広いゴルフコースでどこへ行ったか分からないほど飛ぶために用意されたルールのひとつが「暫定球(Provisional Ball)です。

暫定球は暫定球でも、ウォーターハザードとなるとどういうことになるのでしょうか。今度の問題は「暫定球関連」、早速はじめましょう。

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ウォーターハザードのボールに暫定球?


Aさんのティショットは目が覚めるようなグッドショット、白球は青空の中へ飛び去り200ヤード近くスッ飛んでいきました。

と思ったののもつかの間、右にスライスして隣のコースとの境目に置かれた細長いウォーターハザード(クリーク)に入った可能性があります。

少なくとも方向はそちらでした。

Aさんはやや力を落としつつ、

「またティーグラウンドに戻るのは大変だし、ロストボールになるかもしれないから…」

と力なく暫定球宣言をして打ち直しました。

Aさんはハザードの手前でセーフ側のラフに沈んでいた1打目のボール(初球)を見つけました。

「ツイてるねぇ~」といいながらAさんはラフにあったボールをプレーしたのですが・・・、おっと、ここで問題です。

どこかにAさんが考えているウォーターハザードの暫定球に関して、首をかしげる間違いはありませんか?

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暫定球が打てない状況もあります

これはペナルティです。

このような勘違いは日常的によくあります。

先ほどから話題に出ている「ゴルフコースは広い」に間違いありません。

そのための暫定球の救済(※下記のページで詳しく解説)も確かにあります。(規則27-1)

ゴルフのルールは難しいですねという話はよく耳にします。 この『ごるP・ゴルフアカデミー』でカテゴリー別のルールや雑学を学んでいただいている皆様にとっても同じかもしれませんが、よくよく読み...

しかし今回のケース、コースが広いゆえに荒れ地部分ではプレーすることが難しいと判断して、コース側がローカルルールでハザードやGUR(修理地)と設定するのが通常です。

ここだけはシッカリ記憶してください。

規則27-2の暫定球が打てるのはの項目に

「ウォーターハザードやラテラルウォーターハザード外に限る」

という注釈がついています。

Aさんのように打つことができないのに暫定球をプレーしてしまったケースでは、

  • その打った瞬間から1打目は放棄で紛失球
  • 1罰打(合計2打)でそのボールを3打目の正球(インプレーの球)

としなければならないのです。

この規則から、Aさんが後から打ったのは暫定球ではなく一度放棄したボールをプレーしてしまったことになり、誤球のペナルティ(2打罰)が加算されます。

暫定球が打てるかどうかは、紛失またはOBの怖れがあるときですが、ウォーターハザードかそれ以外かをまずチェックしないとこのように大きなスコア・ロスを犯すことにもなります。

ワンポイント・アドバイス=暫定球は池に入ったかもしれないから…、ではペナルティになりますから、周囲の見つけにくい場所があれば”紛失の恐れがある”という理由なら暫定球を打つ条件は成立します。

あとから正球が見つかれば当然2打目でプレーできます。

いい方ひとつですから知って得なルールです。

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