テレビ中継で解説者のミス発言 ~ウォーターハザード裁定集③

すべてのゴルフのトーナメントというと最高峰は4大メジャー大会です。

世界中のゴルファーが最終的に目指す場所で、「オープン」がつく大会はアマでも一定の条件下で参加できます。

そのメジャーには重い伝統と歴史があり、今や参加資格を持つこと自体が生涯のステータスになっています。

1904年のオリンピックでのゴルフ競技参加資格が、所属する自分のコースで申込書類に5ドル添えれば誰でも出られたという緩やかな時代を知れば、まさに隔世の感があります。

さて、そんなメジャー大会、世界中にいる数億のゴルフファンがテレビ中継に目を奪われます。

しかし、最近のゴルフ中継では解説者のゴルフ用語に意味と使い方のミス発言が目立ちます。理解している方は「それちょっと違う」と何度も感じているかもしれませんね。

やはりもともとの言語は英語であり、和英英語とゴッチャになっていることも影響しているのかなと感じます。

先日も女性解説者が「ライとライン」を逆に使っていたり、別の番組ではゲスト解説者(名選手と目される現役プレーヤー)が、ティショットを一番先に打つ人のことを「オーナー」といったのでひっくり返りそうになりました。

やはりものすごい数のファンが見ているのがテレビ中継、最低限度、ゴルフ用語の使い方は間違わないでほしいと願っている一人です。

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テレビ中継でごく初歩的なミスがでた例


ウォーターハザードに関する用語と実例の解説をしていますが、いま話題に出たメジャー大会で、ウォーターハザードに関する用語の間違いがテレビ中継で堂々と出て、翌日の新聞の記事になった時の話です。

読者の方がルールを解釈する際に参考になりそうなので、テーマとして取り上げました。

2015年8月の全米プロゴルフ選手権で、ジェイソン・デイ(豪州・ボーデザート出身)が驚異的な20アンダーという大会新記録でメジャー初優勝を果たした試合を民放が中継で伝えていました。

コースはウィスリング・ストレイツ(Straits Course)からの中継です。

3日目の2番ホールでした。

筆者もこのシーンは中継の中でシッカリ目撃していました。

ジェイソン・デイのティーショットは、左手を流れる細いクリークのさらに左側の草むらに飛び込んでいきました。

そこはなんという種類かわかりませんが、膝ほどの高さのある植物に覆われている、まさに全米プロらしい場所ですがそこはウォーターハザードに指定された場所です。

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優勝したジェイソン・デイ、中継に表れた闘志の一打

プロゴルファーはそんなことで簡単にあきらめて、最初からワンペナルティ払うという発想を持たない動物です。

1打いくらというダイレクト・マネーの世界に住んでいますからね。

デイは”あるがままに打つ”を選択、裾をまくり裸足でクリークを渡り一人でボールを探し遂に発見します。

まず、見つからないだろうと中継を観戦していたわれわれもそこでまずビックリさせられました。

勝負にこだわる一念のなせる業でしょうか。

パチンと指を鳴らして合図すると、4mくらい離れた場所にいたキャディはすぐにデイが告げた番手のクラブ1本を放り投げました。

その時のテレビ中継の解説者だった加瀬秀樹さんが慌てたように言いました。

「あっ、危ないですね、もしデイが受け取り損ねたらペナルティですよ~」

もしキャディがデイに手渡しするなら、デイ同様裸足になってクリークを渡るか、それとも3分ほどかけて下流域の橋を渡っていくかしかなかったので、キャディは”プレーファースト”を考えたのでしょう。

中継中の解説の誤りは影響大なり

その心配も、デイがクラブをしっかりキャッチして執念のショット!

なんとそのホールをパーの「4」で切り抜けたのです。

そのパーはTV中継の画像から鮮烈な印象で目に焼き付いています。

それにしてもそのホール、もし落としていたら中継の加瀬解説者がいうようにペナルティだったのかどうか?

これが参考になるウォーターハザードの問題です。

あなたならどう考えますか?

正解をいいますと、中継中の発言は誤りでした。

翌日の新聞の抜粋を簡略化してメモしますので、今後のご参考にしてください。

まず単純に(規則13-4)「球がハザード内にある場合の禁止事項」に、「クラブでソール」や「自分の手で触る」などが禁止されていますが、「クラブを渡して落とす」の項目はありません。

さらに例外として予備で持ってきたクラブなど「ハザードに置く」、または「生長物に触れる」などはハッキリ認められています。

仮に落としてもテストとは受け取れないため違反になりません。

テレビ中継でいわれると絶対だと信じる人が多く、アマの競技会でもめる原因になっているという上級者はたくさんいます。

プロでも誰でもルールの勘違いはありますが、中継中となると影響が大きいだけに発言には注意を払ってほしいものですね。

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