修理地内にボールがあることが分かっていない救済措置

ゴルフって、ある程度難しいから面白いと語った方がいました。

確かにそうですね、あまりにやさしくて自転車に乗るのと同じ、ひと月もあればだれでもシングルになれるとしたらゴルフは数千年も続かず、今ほどの興隆はなかったかもしれません。

また予期せぬことが起こるのがゴルフコースです。そのために救済措置があります。

それにゴルフには運があって、ラッキーとアンラッキーがこれだけ理不尽にかつ不公平にプレーに影響するスポーツはほかにないでしょうね。

ますます思うようにいかなくなるのもまた楽しからずやでしょうか。

ルールを知っているといないのでは、前述の救済措置が直接スコアに影響を与えるのもゴルフです。

Bさんのボールはずいぶん飛びましたがずいぶん曲がりました。

右手にある修理地のほうへ向かったのは確認できましたが・・・、まぁ行ってみましょう。

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未確認で修理地の救済措置を…?!

Bさんの予期せぬ出来事からヒントを得て、比較的よくある実例を解説します。

Bさんはせっかちな性格です。

現場にいくと深いラフと大きな修理地、その奥は低い木が並んだ林になっていました。

Bさんはすこしボールを探しただけで

「たぶん、ここにある修理地に入ったんだろう」

と決めてしまい、まだ確認していないのに修理地の救済措置を取ります。

一応規則通りニアレストポイントを決めてドロップしてすぐに”2打目”との主張の下にショットしてしまったのです。

その直後、引き続きBさんのボールを捜索していた同伴競技者が「ありましたぁ!」。

これってどうなるのでしょうか?

未確認のまま修理地扱いすると罪は重い

この実例の裁定はごく標準的というか常識的なものです。

Bさんがキャディバッグから予備球を取り出しドロップした時点で、「インプレー」つまりそのボールが正球として生かされ、前のボールは見つかっても見つからなくてもデッド(紛失球)となるわけです。

Bさんはすでに打ち終えているため、この裁定は重いものになりました。

修理地内にボールがあるかどうかわからないままショットする。

これは認められない救済処置をしてしまったことで、ストロークと距離の罰(規則27-1)に加え、さらに誤所からのプレーの2打罰(規則20-7c)がつきます。

重大な違反である場合には、規則20-7cの後に書かれている訂正処置を行わない限り、その競技者は競技失格となります。

修理地の紛失球は確かに無罰ですが…

Bさんがとった救済措置は、未確認のまま自分に有利な救済措置をとったために発生したものです。

やはり、ゴルフは誠意をもってキチンをなすべきことをして、けっして自分が有利になるほうだけに固執すると失敗します。

改めて「紛失球」の項でも解説しますが、Bさんが主張したルールは以下の部分です。

見える場所にある動かせない障害物や修理地、カジュアル・ウォーターなどにボールが入ったことをすでに確認している場合で、探しても見つからなかったときは紛失球(ロストボール)は適用されない。

相当する救済措置を受けられるという条項でした。

でもBさんは修理地にボールがあることを目視も確認もしていませんね。

JGAの裁定集には

ティーインググラウンドから見えない凹地の深いラフの先に修理地があった。

球が見つからないとき修理地の中にあるものとして扱うことができるかという問いに対し、裁定は、

「球が修理地の中にあることが分かっているか、ほぼ確実ということにはならないのでプレーヤーは規則25-1cにより処置することはできない」

となっています。

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