ストロークの前にレーキで砂を均してしまった! ~バンカー20の裁定集⑤

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バンカールールは特殊なルールですのページでもご案内しましたが、バンカー内で自分のボールを見失うなどのケースでは、自分のボールを探すため最小限度でルースインペディメントに触れることができるというルールはあります。(元の状態に復元するという条件下で)

しかし、今回のAさんの場合はちょっと似ているようで別な実例でした。

秋の落ち葉が舞い散り、光景としてはなかなか風情のあるコースにやってきたAさん、スタートホールで早速バンカーに落としたのでサンドウェッジを手に中に入っていきました。

Aさんはマナーの良い方です。ストロークの前に砂面を荒らした後のことを考え、少し離れている場所に置いてあったバンカーレーキを取りに行きました。

レーキを拾い上げ自分のボール位置に戻るとき、Aさんがレーキを取りに行った際の自分や前の組が残していった足跡を均しながら歩いたのです。

当然のことながらバンカー内に舞い落ちた枯葉も移動します。

Aさんのマナーの良さが思わぬ方向からの物議をかもしました。

バンカーの禁止三原則とは

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ゴルフでバンカーの基本三原則をもう一度確認しましょう。

これは何度学習しても良い点で、特に初心者の方には納得しておかなければならないことです。

バンカー内(あるいは近くにある似たような状態のバンカー)で、砂や地面のテストができないこと。
バンカー内の砂面にクラブや手で接触することの禁止
バンカー内にあるルースインペディメントに触れることも動かすこともできない

この3点でしたね。

この違反には規則13-4により2打の罰が付加されます。

Aさんはこの③の禁止事項の違反になるのでしょうか?

結論からいいますと、このケース(微妙ながら)無罰です。

バンカーを均したのは何のためだったかが焦点

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前記③の規則には”例外”が示されています。

それらの行為が、”単にコースの保護だった場合”というものです。

つまり、プレーヤーに砂や状態をテストする意思がなく、自分のボールに対してライの改善に当たるようなことがない限り罪にはなりません。

プレーヤー自身がすこしでも有利になるようなスタンス、スイングの改良、あるいはライやプレーの線上の改善がない限り、いつでもバンカー内の砂も土も均すことが許されています。

Aさんのケースはバンカー内とはいえ、少し自分のボールから離れた場所に作った自分の足跡を消すための行為で、テストには当たらないのです。

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何はともあれゴルファーとして良いマナーを実行すること

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裁定集を見ると、その際にバンカー内にあった落ち葉(ルースインペディメント)を動かしたことも、前述の例外事項で単にコースを保護する目的であったと認められるため、本人のAさんが「テストの意思はなかった」と申告する以上ペナルティはつきません。

ゴルフはすべて自己申告優先、プレーヤー自身が違反を認めない限りスコアに反映しないスポーツです。

このようなケースはいくらでも全国各地のコースで散見されることです。

実際にあなたが遭遇したら、まずボールをバンカーから脱出させてからそれらの良いマナーを実行させたいところです。

ひとつにはあらぬ誤解を招かないこと。

まさに「李下に冠を正さず」の精神ですね。

それだけではないのです。

一度で脱出できないで事前に均した場所に(次打で)ボールが戻ったら明確な「ライの改善」に問われ、2打の罰がつきます。

十分ご注意ください。

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