ジェーン・F・ミーハン選手の「161打」という記録を出した状況でも打てるのか? ~ウォーターハザード裁定集⑩

さて、男子と女子の精神力比較などはゴルフ談義によく登場します。

古今東西、歴史を見ても社会の出来事など見ても、どうも女子のほうが簡単にギブアップしないという、ある種の強さと特性を持っているような気がしないでもありません。

1913年、ちょっとばっかり古い時代のお話です。

この年の6月にアメリカはペンシルベニア州のショショーニー・ゴルフクラブで「女子選手・インビテーシナル・ゴルフ競技」が行われていて、冗談のような本当の記録が残っています。

ジェーン・F・ミーハンさんという、当時はゴルフ界でよく知られた女子選手も招待を受け、わざわざフィラデルフィアから駆けつけました。

無事に15番を終えて16番の126ヤード・パー3にやってきたミーハンさん、目の前を流れるビニーキル川を越えて一度は対岸に当たりましたが逆戻りして川の中へ。

がっかりのミーハンさんでしたが、当時のボールは「フェザリー・ボール」、なんと浮いているではありませんか。

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やはり女子は根性があるというよい例です


当時のウォーターハザードのルールがよくわからないのですが、とにかくミーハンさんは”あるがままに打つ”のが得策だと判断したか打てると判断したかわかりませんが、救済を受けなかったことは間違いありません。

もしかしたら、女子本来の強さ、あるいは招待選手としてのメンツが顔を出したのか…。

目の前につないであるボートに飛び乗り、付きそっていたご主人に漕いでもらってボートの上から何度もショットを試みますが簡単ではありません。

ボートは下流に流され、ずぶぬれになって川から脱出したのはコースの下流域でした。

しかしこの気丈な女子はボールを打ち続け、途中の森を突き抜けかん難辛苦を乗り越えて元のグリーンにたどり着きホールアウトしました。

その間、何度もギブアップを薦めた(であろう)ご主人は黙々とスコアを数え続けて出したスコアが「161」でした。

まさにゴルフの精神に従い、あるがままに打ち続けた女子の行動はプレーヤーの鑑かどうかはわかりませんが、とにかくもう誰も破れない記録であることは間違いなさそうです。

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ミーハン女子のような池ポチャは打てるのか?

さて、それではウォーターハザードに関する問題です。

ミーハン女子は川でしたが、Aさんがパー3で狙うのは池越えでした。

見事に池を越えたかと思いきや、グリーン手前の花道の急な下り斜面でコロコロと逆戻りしています。

ここもミーハン女子にちょっと似ています。

ついに対岸の赤線を越えて池ポチャ、がっかりのAさんです。

その場に行ってみるとボールは半分くらい水面から上に顔を出しているではありませんか。

これは打てると判断したAさんは果敢に<ウォーターショット>を試みますが失敗に終わりました。

ボールもAさんの心も、さらに深いところに沈んでいきます。

ここでAさんは諦めて救済を受けることにしましたが、さて、ラテラル・ウォーターハザードから一度はトライしたショットです。

次はどこにドロップしたらいいのでしょうか。

男子も女子も果敢に挑戦するウォーターショット

さて回答です。

ウォーターハザードの中にあるときは”アンプレアブル宣言”ができないということです。

この場面、やや微妙ではありますが規則26-2「ウォーターハザード内からプレーされたボール」の適用となります。

このケースは事実上別ページで解説した通り、規則26-1と同じ処理になり1打罰をつけたうえで、

最初のボールが最後に境界を横切った地点とピン(旗竿)を結んで後方線上にドロップ(距離無制限)。
たまたまラテラルであったため、先ほどの横切った地点かその対岸の同じ距離にある地点のどちらかを選択できます。
やはりラテラルの規則の柔軟な運用で、先ほどの境界を横切った地点からピンに近づかないで2クラブレングス以内(ウォーターハザード外)にドロップすることもできます。
さらにつけ加えるなら、もう1打付加してウォーターハザード外側の最後にスロトークをした場所のできるだけ近くで球をプレーすることもできます。

やはり、前述のミーハン女子ではありませんが、ルールを知らないとリーガルで有利な選択ができませんから、ゴルフのルールは学んでおいたほうが良いですね。

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