バンカーの松かさ(松ぼっくり)は取り除き方ではペナルティになる可能性も… ~バンカー20の裁定集⑩

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ゴルフコースの景色は季節ごとに非常に美しい姿を見せてくれます。

コースの造成時代から設計者もコース側もその景観に強くこだわり、完成してからは丹誠に込めて手を加えます。

素晴らしいメンテナンスで手入れが行き届いている広大な空間、それがゴルフコースです。世界中には数え切れないほど息をのむような光景を魅せるコースがあります。朝晩の光の移り変わりがコースの姿かたちを変えていく様は見事です。

その中でも日本には移り行く四季折々の季節感があり、その時々の空気は言葉で言い尽くせない感動があります。

さて、秋も深まってまさにゴルフシーズンのことでした。今日は社内コンペということでAさんは張り切って出かけていきました。

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バンカーのルースインペディメントは季節によって様々

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途中のホールに差し掛かりました。

今日は絶好調のAさんでしたが、ここはガードバンカーにつかまったようです。

Aさんがそのバンカーの自分のボールを確認しようと近寄ったところ、コツンとシューズが何かに当たったような音がしました。

見るとそれは落ちていた”松かさ(松ぼっくり)”でした。

またまたツイていないことに、コロコロと転がり込んだ松かさは自分のボールにペタッとくっついてしまったではありませんか!

思わずAさんは「ウワッ~」と叫んでしまいました。

さて、このケースはどう対処したらいいのでしょうか?

ルースインペディメントを取り除くときの注意

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Aさんはどうしてもショットができない位置にあった松かさを取り除きました。

その時にその松かさに寄り掛かっていたボールも、コロリとひと転がりしました。

Aさんは自らのプレーに対し1打の罰を科してプレーを進めましたが、実は裁定集には以下のような実例があったことを後で知ったのです。

まず、松かさ(季節次第で同様のものも)はルースインペディメントです。

バンカーというハザード内でルースインペディメントを取り除くことはAさんの判断通りで間違いありませんでした。

ただし、ハザード内のルースインペディメントを取り除くいたために自分のボールが動く原因を作った行為は、1回の所作で2つの規則違反を犯したということになります。

(規則13-4と18-2)

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季節の自然がバンカーに落ちるから難しく楽しくなる

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ゴルフルールでは、公正の理念(規則1-4)がベースにあることは以前も解説しました。

そして、このケースもそれに従ってひとつの規則違反が適用になります。

結果的にAさんはハザード(この場合はバンカー)内のルースインペディメントを動かした違反行為で2打罰となります。

松かさは一例で、季節によっては別なものも該当します。

このケースもボールは元あった位置にリプレースしなければいけません。

うっかりそのリプレースを忘れてプレーを続けるとさらに2打の罰になります。

この辺りはスルーザグリーンやグリーン上の規則と微妙に異なるので注意が必要です。

規則18-2違反

※重複の罪が適用されるかどうかというケースは後日の別の裁定集「罪の重課」の解説をご覧ください。

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