ボールの上にタオルを落とした ~バンカー20の裁定集①

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ゴルフコースのなかで、避けたいけれど避けては通れない場所というと代表的なのが「バンカー」です。

初心者がバンカーに対し妙に苦手意識を持つと恐怖心が憑りついて、いやだと思えば思うほどあえて飛び込む回数が増え、脱出するのに何打も費やすという悪循環になるケースもあります。

バンカー脱出の技術的な解説は別な目次で行いますが、まず『敵を知れば百戦危うからず』の故事にのっとり、バンカーという”砂の罠”を裸にひんむいて正体を明らかにさせましょう。

”正体を知る”には『罠』のルールさえ覚えればいいのです。それなら簡単ですね。

ここからは実例を挙げたバンカールールのお話をはじめます。早速はじめてみましょう。

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バンカーで携行品を落とした時

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真夏の暑い日でした。

フェアウエイからの2打目、ナイスショットでしたがAさんのボールはアゲインストの風にブレーキをかけられ、グリーン手前のバンカーへ。

Aさんは流れる汗を拭こうとポケットからハンドタオルを出しましたが、気持ちがグリーンのピンに集中していたせいかタオルをハラリと落としてしまいます。

そのタオルがなんとバンカー内の自分のボールに覆いかぶさってしまいました。

Aさんはこのようなケースでどう対処していいのか、シッカリ記憶していなかったようです。

やはりルールは知らないとソンになります。

携行品が球の動く原因かどうか?

このケース、タオルはルール上の携行品になります。

腕時計やグリーンを修復するグリーンフォーク、帽子に着けたボールマーカーも同じです。

ゴルフ規則18-2には、

「プレーヤー(またはパートナー=帯同キャディやマッチプレーの相棒など)の携帯品が球の動く原因となった場合」

という項目があります。

それらが落ちるとか何かの拍子に自分のボールを動かす原因になった時は1打のペナルティがつきます。

そして、ボールは元の状態に戻す、つまりリプレースしなおさなければいけないと決められています。

Aさんのケースをもう一度確認すると、実際にボールは動きませんでした。

単にボールの上にハンドタオルが被さっただけなのでこの規則には抵触しません。無罰です。

結局、ボールを動かさないようにそっと拾い上げてプレー続行となりました。

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心温まる赤とんぼ事件とは

この裁定、詳しくみるとこの規則18-2では、

プレーヤーが故意にボールに触れたときは1罰打でリプレース

と書かれています。

Aさんの場合は携行品を拾いあげただけで、故意にボールに触れるということはなかったので、この方向からの裁定も無罰となります。

他の実例(裁定集)にはバンカー内の同じようなケースで、ボールに一匹の虫が飛んできてそこからなかなか離れていかなかったため、手で追い払おうとしてボールに触れたケースがあります。

賢明な皆様がお分かりのように、この場合も携行品ではなく虫でしたが故意に触れたのではありませんから状態を復元しリプレースすれば無罰です。

別な例でバンカーではありませんでしたが、フェアウエイで転がったボールが、たまたま止まっていた赤とんぼ尻尾に載ってしまった実例があります。

ゴルフファンの間では「福沢義光プロの赤とんぼ事件」として有名な話です。

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大事なトーナメントの途中でしたが、福沢プロはピックアップすると1打罰になることを知ったうえで、マークしてから拾い上げトンボを逃がしてあげました。

携行品ではないので、この話は別な機会で詳しくお話ししましょう。

福沢プロの

「ルールは知っていた。しかしトンボを打つのは可哀そうでできなかった」

という言葉に、本当のゴルフの精神が宿っているような気がします。

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